あたしには生まれてからずっと、とても仲の良い幼馴染がいる。
そんなあたしは幼馴染の親友とも仲が良い――と、思っていた(んだと思う)。
幼馴染
中学二年
01:あたしだって大嫌いだ!(十二月、某日。某ファーストフード店)
02:嫌いな人の言うことは聞きたくない。(翌日、自室)
03:嫌いな人にでも感謝の気持ちは忘れない。(同日、ベランダ)
04:嫌いな人と見詰め合うわけないでしょ!(同日、一馬の部屋)
05:大嫌いだから弱いところなんて見せられない。(同日)
06:嫌いな人とは関わりたくない。(冬休み、年の瀬。近所のコンビニ)
07:嫌われる理由もはぐらかされた?(同日)
08:嫌いだから気になるだけ。(二月十三日、真田家)
09:嫌いだって言ったくせに。(同日、真田家キッチン)
10:どうして嫌いにさせてくれないの?(同日、一馬の部屋)
11:だから嫌いなんだ。(二月十四日、自室)
12:嫌いな人に気づかされるなんて。(三月、某日。学校)
13:だって嫌いなんでしょう?(同日、公園)
14:嫌いなら忘れてしまえばいい。(春休み、某日。公園)
15:嫌いな人との共通点。(同日)
中学三年
16:嫌いなのは変わらない。(四月、某日。某本屋)
17:愉快犯なんて大嫌い…!(三月、某日。志望校前)
18:嫌いだから悲しくなんかならないよね?(春休み、某日。自室)
高校一年
19:嫌いな人の前で泣いたりしない。(四月、入学一週間後。学校)
20:一番嫌いなのは中途半端なあたし自身。(某日、一馬の部屋)
21:嫌いの反対が好きとは限らない。(同日、近所のコンビニ前)
22:嫌いになれたら、なんて思わない。(五月、某日。一馬の部屋)
23:からかわれるのだって嫌いだ!(某水曜日、図書室カウンター席)
24:嫌いな人のことなんて気にならない。(六月、学校祭一日目。図書室二階)
25:悔しいけど、嫌いになんかなれそうにないや。(翌日、文化祭一般公開。学校)
26:嫌いな人なら殴っても良い?(同日)
27:ずるい人は嫌い。(翌日、体育祭。校舎裏)
28:嫌味っぽい人も嫌い!(同日、電車)
29:嫌いな人でも心配くらいはする。(二学期、某日。郭家前)
30:ややこしい話は嫌いなのに…。(十二月二十三日、一馬の部屋)
31:喧嘩は嫌いだよ。(同日)
32:自分を嫌いなままなのは嫌だから。(同日)
33:嫌いな人にだってプレゼントをすることはある。(十二月二十四日、学校)
34:嫌いなあたしとさよならを。(某日、雪の日。近所)
高校二年
35:水曜日なんて嫌い。(四月、某水曜日。図書室カウンター席)
36:痛いのは嫌いに決まってる!(某水曜日、学校)
37:そんな顔を見るのは嫌い。(同日、図書室カウンター席)
38:悔しいからまだ嫌い。(夏休み、某日。某ファミレス)
39:苦手と嫌いは全く違う。(十一月、修学旅行。ホテルの自室)
高校三年
40:嫌いだなんて嘘でも言えない。(四月、某日。某カフェ)
41:慣れないことは嫌い。(五月、某日。教室)
42:過去の失敗を笑われるのも嫌い。(八月、某日。近所)
43:ばいばい、嫌いじゃなかったよ。(某日、雨の日。某駅付近)
44:こんな日々も嫌いじゃない。(九月、某日。一馬の部屋)
45:嫌いなままでいたかった?(十月、某日曜日。某一室)
46:注目を浴びるのは嫌いです。(十二月、某日。学校)
47:勝手に決め付けられるのは嫌い。(翌日、図書室二階)
48:嫌われるのはこわい。(同日、教室)
49:嫌いだなんて言わないで。(同日)
50:嫌いだなんて、言わせないで。(同日)
51:嫌いなことからは目を逸らしていたいけど。(二月、某日。某ファミレス)
52:思い出話は嫌いじゃない。(同日、某空き地)
53:答えの出ない問いは嫌い。(同日)
54:さよならは嫌い?(三月一日、卒業式。校舎裏)
55:嫌いキライきらい!―でも、(同日)
***
#1(本編数年後)
#2(本編07英士視点)
#3(本編50.5)
|