そんなこんなで今日も今日とてぷかぷか浮かんでいるのです。



after world



「ちょっと、さっさとアイツ捕まえろって言っただろ」
「やってますよー。てか翼さんも働いてください」
「お前に指示出すのがボクの仕事」
「……うわあ」


「久しぶりやなあちゃん」
「なんで藤村さんがココにいるんですか?」
「俺もそれなりの悪さしたさかい、あと数年ただ働きや。ま、俺は下には降りられんけど」
「大人しく働いてさっさと転生してください」
「ちゅーことで、また当分ちゃんと一緒やな」
「聞けよ人の話」


「よぉ、お疲れさん」
「聞いてくださいよ黒川さんー!翼さんってば酷いんですよ」
「ちょっとマサキ、調子に乗るから甘やかさないでよ」
「お前らほんと相変わらずだな」


「あれ?…高山さーん、ここに置いといた…って、何で泣いてるんですか?」
ちゃん!カズさんが、カズさんがあ!」
「わかりましたもう良いです他をあたってください」
「そげな…!俺んこつ見捨とうん!?」
「あーもう泣かないでくださいよーって近い近い近い!」
「カズさああああん!」
「重いですって昭栄さん!あ、翼さん!ちょっとこの犬どかしてください」


「あっれー?何でいんの!?」
「それはこっちの台詞だバカヤロウ。何でまた抜け出してるの?」
「試合中に頭打っちゃってさー」
「さっさと戻れ馬鹿代」


「……」
「……」
「お前らなに睨み合ってんの?」
「久しぶり椎名。まだ転生してなかったの」
「いや、あの……」
「はっきり言いなよ」
「あ、そういえばカズさんに呼ばれてるんでしたよね翼さん!早く行きましょう!」
「は?ちょっ、引っ張んな!」
「…ふう、敵は去った」
「お前が逃げたんだろ。てか何、お前ら仲悪いわけ?」
「苦手なんです。翼さんの代理で監視役に来たときから苦手なんです」


「お久しぶりです日生さんー、そろそろ上に行きませんか?」
「小鉄ならまだ死なないと思うけど」
「それは残念です。ところで笠井くん、なんか良い幽霊情報ない?」
「相変わらず忙しそうだね」


「あのですねカズさん、あんまり昭栄さんに冷たく当たらないで欲しいんですが」
「なしてがそげなこつ言うん?」
「カズさんが冷たくする分あたしに被害が来るんです。正直ウザいんです」
「よし。…ショーエイ、おらんね?さっさと来い!」


「幽霊なんて非科学的な存在を俺に信じろと言うのか?」
「信じろと言いますか、今のあなたがそういった存在なんですー」
「成程その通りだ、現に俺の身体はそこで倒れているしな。ならば――」
「翼さん何とかしてください」
「ほっとけばそのうち黙るだろ」


「心が挫けそうなので休んでもいいですか」
「寝言は寝て言え」
「じゃあ一生無理じゃないですかー」
「…これが終わったら休んでいいから。ほら、行くよ」



上と下を行ったり来たりの生活は今まで以上に忙しいけれど、割と楽しかったりもするわけで、

「ねぇ翼さん、一緒に転生して来世で双子にでもなっちゃったらどうしますー?」
「絶対ご免だね。気持ち悪い想像させないでくれる?」
「気持ち悪いとか流石に傷つきました。言ってみただけなのに」
「クダラナイこと考えてる暇あるんだったらさっさと幽霊探すよ」
「はーい」


永遠の14歳。職業は幽霊 兼 天使とか悪魔とか死神的な仕事です。