まず、最後までお付き合いくださってありがとうございました。 そういえば短編以外にこうしてあとがきを残すのは初めてですね。 読んでいて気づいた方もいらっしゃると思うのですが、「ふたりぼっち」はある意味パロディ作品です。 「秘密」というドラマのワンシーンを見ていて「もしも娘が母親を演じているとしたらどうだろう」と思ったのがキッカケ。 じゃあどうして演じることになったのかを考えて、そっくりな双子が日常的に入れ代わっていて…というのはどうだろうと。 作中に出てくる双子の話は「ふたりのロッテ」という映画化もされた小説です。 過去に小説も読んだし映画も観たことがありますが随分古い記憶なので大まかなあらすじしか憶えていません。 ちなみに「秘密」は読んだことはないですしドラマも殆ど観ていないので事故に遭って命を落とした母が助かった娘に憑依したという程度の知識しかありません。憑依という表現で良いのかな? 思い付いてから勢いのまま、一週間程で書き上げたお話です。 お話の中の季節の移り変わりとしては10月〜12月。 説明不足の部分もありますがそれはそれとして皆さまに想像していただければなあと。 同じく、今後の二人がどう過ごしていくのかもお好きなように想像を巡らせてください。 皆さまが想い描いた数だけ二人の未来は広がっていくので、それが明るくても暗くても私は嬉しい限りです。 言いたいことはまだまだ沢山ありますがこの辺りで幕を下ろしましょう。 最後までお付き合いくださってほんとうにほんとうにありがとうございました。 あなたの心にほんの少しでもなにかを残せますように。 2010.12.18 u31**c |