「いらっしゃいま―てちゃんか」 「仕事しなくて良いんですか山口さん」 「してるしてる。それより今日はどのアイス?」 「…何でついてくるんですか」 「レジまで持ってってやろうと思って」 「そんなサービスいりません」 「お、今日はリッチじゃん!」 「……店長来ましたよ」 きみのためなら死ねる よ り きみのためなら生きられる と 言 っ て 欲 し い 「泣いて何かが変わるなら、毎日でも泣いてやる。だけど違うでしょう?変わらないでしょう?」 どうしたらいいの。どうしたら、わかってもらえるの? 冷たい人間だと思われてもいい。嫌われたって構わない。 立ち止まってたって、誰も待ってくれないんだよ。最終的には自分で歩き出すしかないんだよ。 「…俺は、みたいに強くなんてなれない」 「あたしだって強くなんてない。だけどまた笑って欲しいから、あたしが立ち止まるわけにはいかないの」 好きになりたいと思う。誰かを好きになりたいと思うのに、なんでかなあ…なんで上手くいかないんだろう。 他人を好きになるという感情をどこかに置いてきちゃったのかな。 さみしい。寂しいよ、将ちゃん。好きになりたいのに、なんでダメなんだろう。なにが足りないんだろう。 たった一つでいいから、大切な なにか を見つけたいのです。 「う、わあ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」 「なに一人で騒いでんだよ」 「虫がいたの!1cmくらいのちっちゃいムカデ!」 「それで?」 「怖くてどうしたら良いかわかんなくてでも嫌だから新聞紙で何回も叩いちゃった」 「謝りながら?」 「うん、でも何回叩いても暫くすると動き出すの!怖い怖い虫嫌いでも叩いてごめんね」 「わかったから落ち着きなよ」 「だってだってだって、どうしよう翼夢に出てくるかもおっきいのが!」 「気にし過ぎ」 「だってあんな酷いことしたんだよ?絶対あたし恨まれてる。それで今度はあたしが叩かれるんだ…!」 「わかったから、今日は一緒に寝てやるから落ち着け」 「ほんとに!?絶対絶対ぜーったいだよ!約束ね!」 「はいはい約束な」 頑張れって言葉はあんまり好きじゃない。 だけど、頑張れとしか言えない自分は もっと好きじゃない。 「信じるのって難しいね」 「仕方ないだろ、誰だって自分が一番大事なんだ」 「うん、だけど寂しいなって思ったよ。哀しいなって、思ったよ」 あの時あの手を取っていたら、違った未来があったかな? わたしがあなたに届けたかったのは、アイシテルでもダイスキでもなくて 「ねぇねぇもし念使えたら何系になりたいー?」 「ハ?んだそれハンターか?」 「そー。あたし絶対放出系希望!そんでカメハメ派 撃つの!…あ、でも作者関連的にはレイガンのが良いかな?」 「……どうでもいい」 「かじゅくんてばツレナイんだから。結人くんとかユンくんだったら絶対ノッてくれるのにー」 「じゃあ2人に言えよ」 「だっていないんだもん。どうしてあの2人は家の子じゃないのかしら?やっぱり最初に会ったときに養子にしちゃえば良かった」 「アイツラの両親に今すぐ謝れ」 「なんでかじゅくんはこんな可愛くない子に育っちゃったのかしらー」 「間違いなくお前の所為だろ」 「育てたのはあたしじゃないもーん」 「……」 「どうでもいいけど2人とも氷溶けてるよ」 教訓、かき氷を食べてる時に言い争うのは止めましょう。 「狼が羊を食べるのは愛しているからなんだって」 「どこで仕入れたのそんなネタ」 「わかんないけど何かに書いてあった気がする」 「が言うことっていつも曖昧だよね」 「ごめんー。でもさ、ほんとだと思う?」 「羊と狼の話?」 「そーそれ。食べちゃったらもう話も出来ないんだよ、狼はそれでいいのかなあ」 「誰かに食べられる前に自分がってことなんじゃない」 「なんか難しいや。それに羊だって食べられるより好きって言われる方が嬉しいと思うの、違う?」 「羊の気持ちなんてわかんないよ」 「狼の気持ちはわかったのに」 「当然でしょ。何ならも一度食べられてみる?」 お願いだから、死んでも守るなんて言わないで。 キミがいない世界で生きていたって意味なんてないの。 「おい英士、携帯鳴ってんぞー」 「何の曲?」 「ダースベーダーのテーマ」 「あぁ結人ね、じゃあ放っといて良いよ」 |